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シナリオ6決別、選びし道 敵を全滅せよ

 牢獄の出口を探して長い間さ迷っていた。そして、肌がピリピリする、と言った渚に注意を向けたとき、前方に影が現れた。
「くっくっ、久方ぶりに活きのいい獲物が掛かったな」
 牛の頭をした巨大な男を筆頭に、大勢の悪魔が俺たちを囲い込んだ。先回りされていたのだ。
「きさまらの迷走もここまでだ。『あのお方』の意思にそぐわんのなら…ここで消えて失せるがいい」
「あれは…ミノタウロス。迷宮の番人というわけか」
 キルフォートの言葉を受けて戦闘態勢に入った。
 俺たちは最寄りの牢へ飛び込み、殺到する悪魔を出入り口付近で少しずつ倒していった。
 ミノタウロスの打撃は強烈で、二度喰らったら終わりだと思った。しかしミノタウロスは俺の背後の悪魔を先に電撃で狙うものだから、カウンターに気をつけさえすればよかった。 巨体が崩れ落ちれば、残りを片付けるのにそう時間は掛からなかった。
 それらを片付けてしまうと、出口はすぐだった。
「ふぅ…なんとかなったわね。でも、ここからNEOTOKYOに戻るには海を越えなきゃならないわ」
「そうだね…ただ、今のボクたちは無力だ。ボクはA.G.Eに対抗しうる後ろ盾が必要だと思う」
 キルフォートは皆に集まるよう促した。
「旧品川のあたりにメシア教の総本山がある。そこへ行ってみないか?」
「くだらん。後ろ盾に頼るなど愚の骨頂だ。俺は群れるつもりはない」
 晴臣がキルフォートを見もせずに言うと、キルフォートは肩をすくめてみせた。彼の飄々とした人格を支えるのが厚い信仰心なのだと思うと不思議だった。
「やれやれ、強情だなあ。渚、キミはどうするつもりだい?」
「私は…もう少し考える時間が欲しいわ…。今の時点では、自分がこの先どうすればいいか、判断なんてできない」
 渚は視線をさまよわせながら俺をちらと見て曖昧に笑んだ。彼女はハッカーだ。熟考を重ね迅速に行動することができるだろう。
「迷いは自分を殺す。戦場では迷った奴から死んでいく。さっさと己の道を見つけることだ」
 キルフォートに言ったときよりいくらか語気を弱めて渚に語りかけた後、晴臣は目を上げて俺を見据えた。
「柏木、お前はどうするつもりだ?行く先にあてがないというなら、俺と来い。お前なら足手まといにはならんだろうからな」
 晴臣は力を組み敷いて自らの力とすることを旨としてい、共に戦う者が奮い立つようなその言動がブレることはない。
「俺は…」
 三人が三人とも俺の答えを待っていた。自分の道がない俺は、誰かを選ばなくてはならない。


(勇二16)(キル9)

決別早いよお…。えらそうなこと言ってるけど晴臣レベル1です。
使い物になりそうなのがキルしかいない。

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